夏休みが終わる前に家族で千葉県西部防災センターに行き防災体験ツアーに参加してきました。
結論として子どもの年齢に関わらず、危機管理を学ばせるため活用するべき施設だと思いました。
9月は、子どもたちも防災について学ぶ機会が増える季節です。
今回は子どもが防災に関する正確な知識を学び、数多くの技術を体験できる施設で知られる千葉県西部防災センターを選びました。
関東大震災が起きた日に由来し、1960年に毎年9月1日が防災の日に制定されています。
また今年は関東大震災(1923年)発生から100年です。
防災体験ツアーは親子で防災について意識を向上させるよい機会になりました。
千葉県西部防災センターとは
インストラクターによる完全ガイド付き、体験型防災施設です。
個人と団体向けに様々な災害の体験ができる60分~90分のツアーを展開しています。
入館・体験無料です。
現在は、個人・団体関係なく事前予約制です。
本来は予約不要だったため、ホームページには団体予約のページのみ掲載されているので注意。
個人参加は電話で予約が可能です。
最寄り駅はJR松戸駅東口ですが、徒歩25分もあるため、バスか車の利用が便利です。
駐車場利用料無料です。
当日は我が家が以外に1家族が参加していた他は教育施設、学童と思われる子どもを引率する団体が数組いました。
受付~オリエンテーション
- エントランスで受付表を書く。
- お手洗いを済ませておく。
- 荷物はポケットに入るもの以外ロッカーに収納。
しゃがんだり、フロア内をあちこち移動します。
体験ではしゃがんだ姿勢で防火訓練用の疑似煙を避けたり、訓練用消火器を扱うのでポケットに固い物を入れない方が安全だと感じました。
ロッカーも大小ありますが、大のロッカーは少ないので、最初から荷物の量を調整した方がいいです。
煙の訓練があるので、ハンカチは持参です。
実は、道中トラブルがあり予定時間ギリギリに訪問。
先にビデオ視聴が始まっていたので、ツアー終了後に見ることになりました。
ガイドをしてくれるインストラクターの方は対応がとても丁寧で、子どもにも分かりやすい説明で助かりました。
自身で未就学児に防災について説明するのは難しいので、ガイドをしてもらえるのはすごくありがたかったです。
初めて揺れを感じる 地震体験
この日は、システムの都合上震度5弱のみの体験。
リビングダイニングを模した部屋で数秒揺れを体験します。
私は外で見ていて、夫と6歳、3歳の子どもが体験。
揺れること、机の下に入ることを事前にしっかり確認していたので泣き出すことはありませんでした。
子どもが大きな揺れを体感する経験は今回が初めてです。
虚勢ではなく笑顔で「怖くなかったよ」と6歳の子が言ってました。
しかし現実は予告がないので、しっかりと自分の意思で机の下にもぐる練習ができてよかったです。
体験後は、アドバイザーの方からパネルを見ながら実際の地震が起きた場合の被害の説明を受けました。
揺れの最中、前後の行動レクチャーも受けました。
「だんごむしのポーズで」と子どもに分かりやすい、優しい説明でした。
難易度高かった 119番通報体験
通報手段は公衆電話、家庭用固定電話機、スマホがありました。
以前から公衆電話が気になっていたので、公衆電話で体験。
それぞれの機器の上にモニターがあり、火事または救急を選択します。
119を押して、モニターに写された文字を読み上げます。
カウントダウンのようなメーターがあり、その間に手順を行うようになっていたので、結論6歳児には難しかった。
- 救急ボタンが硬すぎて押せない。
- 焦って119が押せない。手順を忘れる。
- モニターの漢字が読めない。
仕方ない!
それでも時間いっぱい使って通報できました。
よく頑張った。
3歳児は受話器を持って、救急隊役のセリフのオウム返しでした。
実生活ではスマホしかないので、重い受話器を持って取り組んでいる姿は新鮮でした。
想像以上にハードだった 煙避難体験
3歳児入る前から怖がる。
お化けのいないお化け屋敷状態ですからね。
火災の起きている演出の部屋を二つほど横切り、右へ左へ歩きながら出口まで。
煙は上にあがるのでしゃがんで、這うように避難するよう言われました。
しかし、低い姿勢で子ども連れて歩くのはとても大変。
子どもたちは自分でしゃがんでいましたが、進まないし、子どもに声かけしたら煙を吸いました。
今回はバニラのような甘い匂いがする人体に無害な疑似煙でしたが、あくまでもこれは体験。
現実だったら一息吸い込んだだけでも一酸化中毒で命に関わってしまう。
親としては一番必死だった体験でした。
やっと脱出したら、またびっくり。
リアルなマネキンが救助に来てくれました。
模擬消火器を使った 消化体験
水が入った消火器で、モニターに映った台所火災の消火体験。
未就学児なので保護者と一つの消火器を使用しました。
初めて使用する消火器に「おもーい」と言いながら順番通りに開栓し、放水しました。
楽しく消火体験ができましたが、アドバイザーの方から実際の場合は大人の人を呼んで逃げるよう教えてもらいました。
子どもに見てほしかった 応急救護体験
消火体験後は様々な消火器外観観や内部の説明、非常持ち出し袋のレイアウト、非常食の展示を見ました。
ツアー自体はこれで終了。
希望者のみ応急救護体験(体験ができるのは中学生以上)でした。
我が家は子どもが体験しなくても、親が体験している姿をみて応急救護のイメージをつけてほしいと思い希望しました。
AEDも子どもが「ハートビリビリだ」と日ごろからステッカーに反応していたので、AEDの中身を見る良い機会でもありました。
心肺蘇生法とAEDの使用法のビデオ視聴のち、マネキンで心臓マッサージの体験をしました。
マッサージをする目安になるアラーム(1分間に100回~120回が目安)をかけて夫婦で交代しながら行いました。
交代しながら、それなりの時間マッサージをやったので、大変でした。
これまでは実際に心肺蘇生をするような現場に鉢合わせたことはありません。
子どもたちは体験できませんでしたが、両親が協力してマネキンを助けようとしている姿を見ました。
その経験や知識が今後、いざという時の自信につながると信じています。
またそれらを継続して積み重ねる必要があると思っています。
全体ツアー終了後、防災に関するアニメを視聴しました。
たまたま防災センターの備蓄品の交換時期だったため、長期保存水をいただきました。
まとめと防災体験ツアーから数日たって
公共施設や商業施設に行き、消火器を見つけると手順を説明してくれます。
私は住んでいた家が全焼した経験があるため、現在の自宅にも消火器を置いていて、子どもが消火体験の再現をしてくれています。
大人を呼ぶことも忘れていません。
新学期は防災の日だったので避難訓練でも、しっかりと頭を守ったことを話してくれました。
千葉県西部防災センターでの約一時間の防災体験ツアーで、これだけその後の防災意識の変化がありました。
普段から気になっていた公衆電話やAEDのステッカーも使用法をなんとなく理解しただけでも大きい成長と思っています。
防災の日だけでなく継続して、知識や経験を積み重ねる必要があります。
子どもの成長に合わせて親もどう対応していくのか、防災体験ツアーはいつでも、手軽かつ正確に知識と技術を体得させてくれる環境だと感じました。
一回だけでなく、今後も定期的に訪問したい場所でした。
千葉県西部防災センターだけでなく様々な場所で防災に関する施設があります。
近くの防災センターはぜひ一度は訪れてほしい施設です。
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